本物の引きこもり舐めんなよ

最近よくテレビで見かける、「元引きこもりが今こんな活躍してる」とか、「子供の頃発達障害と宣告されたけど今こんな活躍してる」とか、そういう肩書の人が昔より増えてきた気がする。

そういう経歴の人が世間一般的に認知されて、差別や偏見が緩和されて行くのは良いことだと思うけど、僕は「そういう肩書の人が今こんな活躍してます」とか紹介されると物凄く悔しくなる。“元引きこもり”って、一体どの程度の引きこもりだったんだと言いたくなる。

引きこもっていたら、それが例え数週間でも数か月でも、事実として肩書に出来てしまうし。それは嘘じゃないし、そういう肩書の方がやっぱりインパクトあって人の関心は引けるもんね。

さっきたまたま観たのは、「引きこもっていた弟を姉が原宿に連れ出したらスカウトされて今は姉弟でパリコレのモデルをしてます」みたいなものだったんだけど、やっぱり物凄く悔しい気持ちになってね。

僕の感覚からするとそんなのあり得なくて、その弟さんが引きこもっていたのと、僕が以前引きこもっていたのと、同じにされたくないっていう気持ちが物凄く沸いて。

その違いなんて証明しようがないんだけどね。

「本物の引きこもり舐めんなよ」って、僕はすごく言いたかった。

その弟姉は何も悪くないですけどね。