虐待されて育った人の、回復に向けた第一歩目

虐待されて育った人の、回復に向けた第一歩目

虐待されて育った人の、回復に向けた第一歩目は

「自分がされたことは虐待だったのか」と知ること。

「自分みたいな人のことを“虐待された人”と呼ぶんだよ」と認識すること。

まずはそこから始まる。

普通、当然、当たり前だと思ってたから。

疑いもしなかったから。

でもそれは皆とは違かったんだ、と認知するところから始まる。

(特に、直接暴力を受けてない人の方が気付きにくいのかもしれない)

………

これっぽっちも育ててもらえなかった自尊心を育てたい。

自尊心の意味さえ知らない。

「自分なんかが望んでいいのかな」

いつも一緒だった“自分なんかが”という戒め。

それを外したい。

もっと自分は尊厳を持つべき存在なんだということを思い出したい。

自問自答

自分なんか虐待されたうちに入らない

そんな風に思うのは甘えだ

もっと苦しい人は大勢いる

自分は怠けて努力が足らないだけだ

そんな風な声が聞こえてきますか?

どうしてそんなに自分に厳しくする必要があるのか

何のためなのか

そんなこと止めたらいいのに

止められたらとっくに止めてんだよ

黙れ 放っておけ 今さら優しくしてるんじゃねぇ

どうせ口ばかり いつだって死ぬほど苦しかったのに

ずっと放っておいたくせに

一度も護ってくれなかったくせに

今さら都合の良いこと言ってるんじゃねぇぞ

もうこれまでの苦痛の取り返しはつかない

かもしれないけど

ごめんねと言うから

悪かったねと言うから

ずっと寄り添うから

もう二度と とは言えない

自分を護らない癖は簡単には治らないから

でも治して ずっと寄り添うから

そのためだけに生きてるから

一緒に苦しむから

生きてる間ずっとそうするから